歌と同じくらいにこの海も風も大好きだった

透き通る淡い色の海は優しい波の音で私を癒し、
風は体を包み込むようで


好きなものはたくさんある


でも、私が一番好きなのは
この波の音と風に包まれながら歌うこと

特別上手だったわけでもない
ただ好きっていうだけ

それでも、“歌う”ということは私にとってかけがえのない存在だった


全てが変わったあの日までは


あの日、私は“夢”も“生きる理由”も“かけがえのない存在”すらも失ったのだ