「…好き、好き!大好きですーっ!もうやだー!」
恥ずかしさで涙目になった理緒は自暴自棄になって叫びまくる。
「女に告白させるなんてカッコ悪ィな…。」
「え…?」
「ちっ、」
ドタン
翼は理緒を壁におしやって、両手を顔の横についた。
ちゅっ
「…っ!?!?!?」
理緒は突然の事に目を丸くさせた。
「…俺もお前が
…………好きだ」
「!翼先輩〜!」
泣きながら翼に抱きつく理緒。
「泣き虫」
優しく微笑む翼。
「うるさいなあっ!毎日お菓子作ってあげた人に何それ!」
「……これからはずっと俺の為に作ってくれよな、」
そうして、左手の薬指に軽くキスをする。
「!…それって…」
「…さあな!」
あの日、屋上から始まった
甘い甘い恋の物語。
-End-