放課後。



部活が終わって靴箱で待ち合わせをする椎君と私。




「待たせたな」




サッカー部は私たちバスケ部よりも早く終わっているのに何故か私が待つ。




着替えな時間が掛かるのだろうか。




「ううん」




「ん、これ」



「え?」




差し出されたのはいちごミルクだった。




わざわが買ってくれたの?




「あ、ありがとう…」





嬉しかった。




「待たせたからな」




別に待つのは嫌いじゃないから。




「帰ろっ!」




私はそう椎君に言った。