私がダイニングに行くと、キッチンに誰かいる


朝早くから起きて、キッチンにいるのはシュウしかいない


私が隣に立とうとすると、気付いた彼が振り返った




シ:「相変わらず早いですね。おはようございます。」


  『おはよう、シュウ。相変わらず早いね。」



私がそう言うと、シュウは笑って答えた。




シ:「家事当番を押し付けられているので。」


  『それもそうだね。』



シュウは、料理から裁縫…何でもできるので、家の家事係となっている


すごいのは家事だけじゃなく、魔法もすごい


シュウは水の魔法を得意とする


そのすごさは…思い当たる言葉がないが、とにかくすごい




  『手伝うよ』


シ:「ありがとうございます。では、こちらをお願いします」




シュウが私に包丁を渡す


朝早く起きて、シュウと朝ごはんを作る…これが私の日課



シ:「これを味見してもらっても?」


  『う、うん。』



シュウが私に、スプーンを向ける


私は、そのスプーンに向かって口を開けた


シュウは結構なイケメンだ


そんな人にこういうことをされると、少し恥ずかしい




  『うん、美味しい!』


シ:「それは良かったです。…朝からあなたの笑顔を見れると嬉しいですね」



シュウが、少し照れくさそうに言った


そんな風に言われては、こっちまで照れくさくなる



そんな中、ドタドタと足音が聞こえてきた