『――んー…電波も無いっすもんね…。』 携帯をパチリと開き、確認する圭太。 今居る教室は、教材や工具が無造作に置かれている…いわば物置。 校舎の端にあり、中でパソコンの部品を漁っている最中、誰かが誤って施錠してしまったようだ。 授業で使う物もあるから、明日には開くと思うんだけど…。 『――どうしよう…。寒いし…。』 それに、おちゃらけていても圭太は男だ。 一晩一緒? そんなの困る――… 『――…先輩…寒いならこれ使って下さいよ。』