静かに唇を離し、圭太は私の耳元で囁く。 『――初…めてです。』 チャラい見た目からは、想像がつかなかった。 けれど、ゴツゴツとした胸板に手を当てると、激しい鼓動が伝わってきて。 クスリ…と笑みが零れた。