キミの隣にいたいんです。

わたしがそう言うと、先輩は驚いたように目を見開いた。
‥‥まぁ、驚くよね。
同じ高校なんだもんね。

「えっ?マジで?俺もなんだけど」

「あ、三好(みよし)先輩ですよね?」

「あれ?知ってんの?1年?」
‥‥知ってるに決まってるよ。
先輩はすごくカッコ良くて、運動神経もよくてバスケ部のエースでもある。
そんな完璧な人がモテないわけなくて‥‥わたしの学校の中では1番モテている。
もちろん、先輩を狙う人は途絶えなくて、告白も途絶えない。
‥‥そんな人と話せてるなんて、奇跡だよ。

「あ、はい。1年の森岡 陽菜(ひな)っていいます」

「へぇー‥‥てか、ここ学校からそんなに離れてねぇよ?」
先輩は頷いたあと、何かを思い出したようにそう言った。
‥‥え?
でもここ知らないし‥‥。

「森岡さ、どんだけアホなの?ここ、学校から3駅しか離れてないし」
先輩は笑いをこらえながら、わたしに教えてくれた。
‥‥って

「えっ!?」
思わず口に出てしまった。
思いっきり知らない町だと思ってたのに‥‥町内からもでてないよ。
どんだけドジなの?わたし‥‥。
自分のバカさに呆れて、ため息が出そうになる。
そんなわたしを見て先輩は。