キミの隣にいたいんです。

あ…どうしよう。
今、絶対顔真っ赤だ。

だって、嬉しい…嬉しい。
どうしようもない嬉しさがわたしの心を満たしていく。
先輩がわたしのことを考えてくれていた。
ただ、ただ…それだけのことなのに、どうしてか心臓がうるさい。


「なにボーッとしてんの…電車向こうのやつだろ」

そう言って先輩に手を引かれるわたし。

ドクンドクン…

…心臓うるさい。
どうか緊張していることが先輩に気づかれませんように。
絶対バカにされるもん…。


そんなことを思ってたらいつのまにか電車の中だった。
涼しい風が気持ちいい。
ふと隣を見ると、暑そうに汗をシャツでふいてる先輩。

「あちー…」

ガサツな行動なのに、先輩がしてたら色っぽくみえるから不思議なもんだ。
カッコ良すぎて見惚れてしまう…。
そりゃ、女の子がほっとかないよ。

「なに見てんの?」

横目で睨まれてる、わたし。
…わたしそんなに見てたの?
こ、こわい…。

「あ、あの…ありがとうございます」

「あー…別にいいよ、暇だったし」

先輩の嘘つき。
クラスの準備あるはずなのに…暇なはずなんてないじゃんか。

「ふふっ……」

不器用な先輩の優しさが、なんだか嬉しくて…頬がゆるんだ。

「…なんだよ」

…はい。めっちゃ睨まれてます。
美人が怒ると迫力があるっていうけど、美男が睨むとさらに迫力ある。