僕らは、あっ、と思った。
どうしてそんなことが分かるんだろう、女の子同士って。
...と、中学生の男の子だったから、そんな風に小さな事で驚いて(笑)
そうかぁ、そう言えばそうだよな。と....
シンちゃんは、こんど、頼んでみよう、と
そう考えたらしく、瞳を輝かせて
朋ちゃんに、あリガト、と言った。
朋ちゃんは内巻きの綺麗な髪でかぶりを振って、ううん、とにっこり。
シンちゃんは、小走りにどこかへ駆けて行った。
残った僕は、朋ちゃんがずっとデッキで待っていたのかな、と思って
「ありがと、心配した?」というと
「ううん、トイレ行ってたから。」と、朋ちゃんはにこにこ。
視線を下ろすと、朋ちゃんのスカートの横のチャックは開いていた(笑)
おい、開いてるぞ、と小さな声で僕が言うと
朋ちゃんは右手で探って、びっくりした感じで後ずさり。
「エッチ。」だって。
デッキの向こうに飛んでって、洗面所へ消えた。
チャックくらいソコで直せばいいのにな...
朋ちゃんって面白い子だな、と僕はその時、ふと思ったけれど
なーんとなく、いいキモチだった。



