僕は、シンイチにそう言うと、シンちゃんは「なんだろう?」と
不思議そうな顔をして、ビュフェに行った。
僕も、こっそり付いて行ったら...
片岡先生は、僕らの顔を見てにっこりと笑い
隣の椅子へと招き入れた。
鼈甲の眼鏡の奥の瞳を細めて。
先生はにこにこしながら、僕らの肩を抱いて
まあ、茶でもどうだ、と勧めた。
もちろん、ビュフェは生徒立ち入り禁止だし、飲食も禁止だ。
(この、片岡先生は風紀委員会の顧問である。笑)
僕らは恐縮したが、私が許可する、と先生は言い
僕らにコーヒーを奢ってくれた。
先生もにこにこしながらお茶を飲み、
「まあ、いろいろあるな。お前らも懸命なのは判る。
だが、もう少し周りを見てからしろよ、ナ。(^^)。」
と、にこにこ笑って僕らの肩を叩いた。
そのひとことで僕らは、言われた意味が判った。
それから、僕らはとりとめのない話を先生として
ビュフェを後にした。
先生は暫く、そこで一杯やるから、と言ったから(笑)
僕らだけ、F組の9号車に戻った。
9号車のデッキで、朋ちゃんが待っていた。
「叱られちゃった?」
と、心配しながら僕らの顔を見たが、僕がにこにこしてるので
彼女も安堵したようすで、「そう、よかった。」と笑みを返した。
朋ちゃんさ、とシンちゃんが尋ね、
朋ちゃんは「なに?」振り向いた。
シンちゃんは「文子ちゃん、迷惑してるのかな..。」と
考え考え、そう告げると、朋ちゃんは
「そーねぇ、でもサ、シンちゃん、黙って遠くから撮るから悪いのヨ?
撮らせてっ、って言えば断らないと思うけどナ、シンちゃんだったら。」



