美女と獅龍


結構 時間がギリギリだからか、周りの人たちに怪訝な目で見られたし。

でも、そんなにジロジロ見ます⁇笑

先生にも引きつった笑顔で見られたし。

入学式の日に遅刻した訳じゃないんだし、そんな感じで見るの辞めてほしい。

……じゃないか。

皆の視線の先は、俺の髪か。
昨日 兄貴に美容室連行されたから 髪切って・染めて、今日の髪 青メッシュ入れてたな。

この学校、一応は毛染め オッケーだけど 入学式から染めてきてる人はあんまり居ないみたい。

俺でこんなに見られるなら、透哉とか どうなってるんだろ。

あの人、髪の毛 白に近いくらい明るい金髪だから。

……それか、昨日 兄貴に言われて 結構短めに切ったんだけど 似合ってないのかな⁇

美容師さんに任せっきりだったから、最近の流行り(⁇)の髪型っぽいんだけど、顔が良くもない俺には似合わなかったんだね、仕方ないね。

「……では、H.R.を始めます。
じゃあ、琴野君 号令を……起立・礼って言ってください。」

何で俺⁇
急だし、驚くけど……まぁ、断る理由もないしね。

「起立・礼。」

……先生の言った通りに起立・礼って言ったよ⁇

俺は。
だから、周りも "起立" って言った時に立ってくれたし "礼" って言った時に礼してくれたと思う、けど……。

んで、何なの⁇この視線。

……ちゃんと号令かけたよ⁇

何で、先生も俺のこと凝視してんの⁇

「あっ……着席していいよ⁇」

……あぁ、そういうこと。
言われたことしかできないヤツだと思われたよ、きっと。

まぁ、別にいいけどさ。