弱虫れんあい


その後、すぐにタイムアウトを取って 翔平先輩は 給水するよりも先に電話をかけ直した。

タイムアウトの時間を越えても 翔平先輩は帰ってこなかったから 代わりに3年の先輩が 出ることになった。

帰ってきた翔平先輩の顔は、真剣そうな顔だった。

「監督、すみません……仕事が入ったので 仕事を優先させてもらいます。」

「急だな。」

「……はい、更に お昼時のバラエティーで 生放送らしくて……」

「また、練習試合をする機会はあるだろうから 心配しなくていい。

早く行きなさい。
周りの人に迷惑がかからないように。」

「はい、すみません……ありがとうございます。」

翔平先輩はそのまま 荷物を纏めて、体育館から出て行った。

その顔は、悔しそうにも見えた。