結果を言うと、先輩は5分以内に10周は無理だった。
5分26秒で10周を走りきった。
「5分以内、そう言ったな⁇」
「はい、すみません……」
息が切れている先輩。
でも、後半の失速なんて そこまで目立たなかった。
1周目と比べたら、5秒くらい差があったかも知れないけれど 言うほどのレベルじゃない。
「5分切るようになるまで、スタメンとして試合は出せない。」
「……⁉︎」
「明日、誠意を見せたなら 練習には入れてやる。
だが、練習試合も全て ベンチメンバーにも入れない。
入りたかったら、5分以内だ。」
「……分かりました。」
「そういえば、明日からテスト週間だから 部活停止だな。
まぁ、走ってるくらいなら言われないだろう。
自信があるなら、俺のところに来て タイム計測を頼んでこい。
下手したら、合宿もお前以外のメンバーになるかもな。」
「……頑張って、ベンチメンバー入りします。」
「あぁ、じゃあ 早く帰れよ。
下校時刻近いからな。」
俺と司は先輩が走っている間に着替えていたから、監督のところに言って ミーティングをお願いした。



