「琴野‼︎‼︎‼︎」
聞こえてきたのは、監督の怒鳴り声。
「はいっ‼︎」
先輩は、監督のところへ駆け寄った。
バシンー
いきなり、監督に殴られた先輩。
転けることはなく、そのまま立っている先輩。
「今のは何だ⁉︎
サボるくらいなら、帰れ‼︎」
「……すみません。」
「1年生に点を取られてどうする⁉︎
お前はしばらく、体育館に来るな。」
「……え⁇
それは、無理です‼︎
さっきは確かに 少し気を抜いていましたが、彼らが実力者であることも事実です。」
「それは、言い訳だ。
そんなモン聞きたくもない。」
「……すみません。
でも……お願いです、体育館で練習させてください。」
先輩は監督の目を見つめる。
監督の方が背が低いから、実質 見下ろしているみたいになってるけど。
「ベンチ入りできてないメンバーと一緒に練習してろ。
それで、丁度いいんだろ⁇」
「……⁉︎
そんな……俺は今年の夏で引退です。
引退まで 後1ヶ月……ラストスパートをかける時期です。」
「分かっている、が お前が1年生に点を取られたんだろ⁇
それに、1年生2人の方が気合入ってるように見えるが⁇」
先輩は俺等の方を見た。
「明日までに 丸坊主にしてきます。」
「あの2人は息 切れてないぞ⁇」
「家に帰ってからする 筋トレとランニングの量を2倍にします。」
「……絶対に、だ。」
「はい、明日の朝 8:00までに ちゃんと丸坊主にしたかを見せに行きます。
その後、明日の練習メニューを聞いていいですか⁇」
「あぁ、8:00を少しでも超えたら 分かってるだろうな⁇」
「はい、分かっています。
では……完全下校の時間も近いので ダウンを始めてきます。」



