「まぁいっか。翠、玲斗君に電話かけてよ!」
「えっ!?私!?ムリだよ……っ!」
翠がかけた方がいいかな〜って思ったんだけど、顔を真っ赤にして拒否したから結局
私がかけることになった。
翠は、玲斗君のことが、好きなんだもんね!
受話器を取って、もうなにも見なくてもわかる玲斗君の番号にかける。
『…はい。藤川です。』
「あ、玲斗君?
今からIMPOに翠が挨拶に行くんだけど、来ない?」
『いや、オレが行っていいような場所じゃないですよ。』
うーん…やっぱり玲斗君は遠慮しちゃうんだよね。
こうなったらアレしかない!
「優子ちゃんが…呼んでたよ?」
『えっ!』
優子ちゃんは以詰面学園という学校に通う中学二年生。
私や翠、玲斗君も通っている。
優子ちゃんは中学二年にも関わらず、初等部、中等部、高等部にまで噂が広まるほどの有名人だ。
それに、中等部の生徒会長で、中学2年らしからぬ統率力とカリスマ性で、不穏分子の権力者とも呼ばれて恐れられているの。
優子ちゃんがお呼びとあれば、断れる人なんていない。
『そ、それなら……行きます…。』
「うん。じゃあ家に来て。またあとでね。」
よしっ!
私は受話器を置いた。
「玲斗君、今から家に来るって。」
「えっ!?」
大慌てで準備を始めた翠。
四人が会ったらどんな反応するかなー?
「楽しみ!」

