「ただいまぁー」
玄関を開けると、シチューのいい匂いがしてきた。
リビングに入るとキッチンで料理をしているエプロンを付けたお母さんの姿があった。
「あっ、小夜おかえり」
「今日、シチューなの?」
ふたがされている鍋のふたを開ける。
食欲をそそるいい匂いにお腹の虫がなる。
ふふっとお母さんが笑い、着替えてらっしゃいと促しあたしは2階の自室に入った。
今は、お母さんとあたしの2人で暮らしている。
お父さんは単身赴任で1ヶ月に2、3
回帰ってくる。
少し寂しいけど、家族のために頑張ってくれてるんだから、ガマン我慢。
髪を頭の高い位置に一本に結び、着替えを終え、リビングにはいると食器が3人分用意してあった。
「今日、“康”来るの?」
「うん、美奈ちゃんに頼まれてね」
“康”とは、あたしの幼なじみで同い年の来宮 康汰。
美奈ちゃんは康のお母さん。
高校も一緒で先輩と同じバスケ部に所属している。
康も中学で部長をやっていただけはあり、とても上手い。
ピンポーン。
「あっ!康くんきたんじゃない?」
廊下をパタパタ歩き、玄関へ行くと案の定、康がうちの高校のジャージ姿で立っていた。
「よっ」
「ご飯できてるよ、どーぞ入って」
ペコッと頭を下げて玄関に丁寧に靴をそろえ、真っ直ぐリビングへ向かった。
「康くんいらっしゃい!いっぱいあるから遠慮しないで食べてね!」
「ありがとね、おばさん。いただきます!」
康はたまにうちにご飯を食べに来る。
両親が共働きで忙しくてご飯が、作れない時にはこうやっている。
家族ぐるみで仲がいいからお互いに助け合っている。
「小夜。お前今日も奏琉先輩見に来てただろ?よく飽きないよな」
なんていきなり笑いながら言うから、びっくりして口に含んでいたシチューを吹き出しそうになった。
「べ、別にいいじゃない。かっこいいんだから」
「奏琉先輩っていっつも小夜が言ってる先輩の子?」
なんてお母さんまで入ってくるから、シチューを頬張りながら軽く頷く。
お母さん、この手の話すきなんだよなぁ。
少し恥ずかくなって、話をそらそうと別の話題を考え始めた。
今日何があったっけ?
「今週の土曜日練習試合あるけど来れば?」
なんて言いました?
「俺も出……」
「それって、どこで、何時にやるの?!」
その言葉にシチューを食べていた手を止め、康に詰め寄り詳しく聞き出した。
そのあと、すぐシチューを流し込み、康に『ありがとー!』と告げ、食器を下げて部屋に戻った。
すぐにスマホを手に取り楓に電話した。
『はーい。どうした?』
「最新情報!今、康に教えてもらったんだけど今週の土曜日練習試合あるんだって!一緒に行こっ!」
興奮気味でしゃべっていたから少し早口になってしまった。
『今週の土曜日?ちょっと待って…あー大丈夫だよ!どこでやるの?』
「うちの高校の体育館で9時から!」
『OK!じゃ学校に8時半待ち合わせね』
「はーい!ありがとっ!じゃ明日ね」
電話を終えて、うれしさのあまりベッドにダイブ。
ベッドの上で跳ねる身体以上に胸が高鳴る。
「そんなにうれしーか?」
はっとして扉の方へ見たら康が立っていた。
「うれしーに決まってんじゃん!好きな人の勇姿を見にいけるんだもん!」
康は浮かない顔でふーんと言うとイスに腰掛け、つづけた。
「小夜のその先輩への〝好き〟は恋愛としての?それとも憧れ?どっちなの?」
康が真剣な視線をあたしに向けてきた。
康?
彼のその目にあたしが真っ直ぐにうつっている。
なんだか、何もかも見透かされているようで康からばっと視線をそらした。
「そ、そんなの恋愛に決まってるじゃん!急に、どうしたの」
きっぱり言うとさっきより不機嫌になり、座っていたイスから乱暴に立つと部屋をでていった。
変なの。
でも、恋愛か憧れかなんて……。
康に言われたことを、少し考えようとしたが、階段から聞こえるお母さんの声に遮られた。
「さよぉー!康くん帰ったわよ!
そろそろお風呂入りなさーい」
「はーい」
返事をすると、すぐに着替えを持ちお風呂へ向かった。
それ以降、眠りにつくまであたしの頭の中は土曜日の事でいっぱいだった。
玄関を開けると、シチューのいい匂いがしてきた。
リビングに入るとキッチンで料理をしているエプロンを付けたお母さんの姿があった。
「あっ、小夜おかえり」
「今日、シチューなの?」
ふたがされている鍋のふたを開ける。
食欲をそそるいい匂いにお腹の虫がなる。
ふふっとお母さんが笑い、着替えてらっしゃいと促しあたしは2階の自室に入った。
今は、お母さんとあたしの2人で暮らしている。
お父さんは単身赴任で1ヶ月に2、3
回帰ってくる。
少し寂しいけど、家族のために頑張ってくれてるんだから、ガマン我慢。
髪を頭の高い位置に一本に結び、着替えを終え、リビングにはいると食器が3人分用意してあった。
「今日、“康”来るの?」
「うん、美奈ちゃんに頼まれてね」
“康”とは、あたしの幼なじみで同い年の来宮 康汰。
美奈ちゃんは康のお母さん。
高校も一緒で先輩と同じバスケ部に所属している。
康も中学で部長をやっていただけはあり、とても上手い。
ピンポーン。
「あっ!康くんきたんじゃない?」
廊下をパタパタ歩き、玄関へ行くと案の定、康がうちの高校のジャージ姿で立っていた。
「よっ」
「ご飯できてるよ、どーぞ入って」
ペコッと頭を下げて玄関に丁寧に靴をそろえ、真っ直ぐリビングへ向かった。
「康くんいらっしゃい!いっぱいあるから遠慮しないで食べてね!」
「ありがとね、おばさん。いただきます!」
康はたまにうちにご飯を食べに来る。
両親が共働きで忙しくてご飯が、作れない時にはこうやっている。
家族ぐるみで仲がいいからお互いに助け合っている。
「小夜。お前今日も奏琉先輩見に来てただろ?よく飽きないよな」
なんていきなり笑いながら言うから、びっくりして口に含んでいたシチューを吹き出しそうになった。
「べ、別にいいじゃない。かっこいいんだから」
「奏琉先輩っていっつも小夜が言ってる先輩の子?」
なんてお母さんまで入ってくるから、シチューを頬張りながら軽く頷く。
お母さん、この手の話すきなんだよなぁ。
少し恥ずかくなって、話をそらそうと別の話題を考え始めた。
今日何があったっけ?
「今週の土曜日練習試合あるけど来れば?」
なんて言いました?
「俺も出……」
「それって、どこで、何時にやるの?!」
その言葉にシチューを食べていた手を止め、康に詰め寄り詳しく聞き出した。
そのあと、すぐシチューを流し込み、康に『ありがとー!』と告げ、食器を下げて部屋に戻った。
すぐにスマホを手に取り楓に電話した。
『はーい。どうした?』
「最新情報!今、康に教えてもらったんだけど今週の土曜日練習試合あるんだって!一緒に行こっ!」
興奮気味でしゃべっていたから少し早口になってしまった。
『今週の土曜日?ちょっと待って…あー大丈夫だよ!どこでやるの?』
「うちの高校の体育館で9時から!」
『OK!じゃ学校に8時半待ち合わせね』
「はーい!ありがとっ!じゃ明日ね」
電話を終えて、うれしさのあまりベッドにダイブ。
ベッドの上で跳ねる身体以上に胸が高鳴る。
「そんなにうれしーか?」
はっとして扉の方へ見たら康が立っていた。
「うれしーに決まってんじゃん!好きな人の勇姿を見にいけるんだもん!」
康は浮かない顔でふーんと言うとイスに腰掛け、つづけた。
「小夜のその先輩への〝好き〟は恋愛としての?それとも憧れ?どっちなの?」
康が真剣な視線をあたしに向けてきた。
康?
彼のその目にあたしが真っ直ぐにうつっている。
なんだか、何もかも見透かされているようで康からばっと視線をそらした。
「そ、そんなの恋愛に決まってるじゃん!急に、どうしたの」
きっぱり言うとさっきより不機嫌になり、座っていたイスから乱暴に立つと部屋をでていった。
変なの。
でも、恋愛か憧れかなんて……。
康に言われたことを、少し考えようとしたが、階段から聞こえるお母さんの声に遮られた。
「さよぉー!康くん帰ったわよ!
そろそろお風呂入りなさーい」
「はーい」
返事をすると、すぐに着替えを持ちお風呂へ向かった。
それ以降、眠りにつくまであたしの頭の中は土曜日の事でいっぱいだった。


