タカラモノ~小さな恋物語~




「いつから店長と…?」


「もう、かれこれ2年半かなぁ…」



ご飯を食べた後、改めてゆっくりと話した。



「そんなに経つんですか。でも、2人の絆みたいなものはすごく感じます。」


「ふふ、そう?

最初はね、頼りになる上司だったし、私も最良の部下であろうと頑張ってた。だんだん私も仕事がそれなりに出来るようになって、彼も認めてくれて、いつしか良いパートナーになったんだ。相棒ってやつ。」



相棒…か。



「それがプライベートにも繋がって…私にとって店長はかけがえのない人なんだ、仕事においても、プライベートにおいても。」


「素敵です、本当に。」


「それでもね、やっぱり自信は持てないんだ。釣り合ってないんじゃないかって…いつも不安が付きまとってる。」


「え、何でですか?!十分じゃないですか、お似合いです!!」


鈴音さんはクスッと笑って、首を横に振った。


「上には上がいる。女性の店長もいたりしてさ、店長研修会とかいつも不安になっちゃう。あの人、それなりに人気あるだろうし。

もちろん浮気されたこともないし、信じていないわけじゃないんだよ。でも、私ちょっと嫉妬深いみたいで…」


鈴音さんでも不安に感じたりすることあるんだね。




「飛鳥ちゃんと健吾くんを見てると、本当に懐かしいし微笑ましい。昔の私と店長に似てる気がする。」


「え?!や、やめてくださいよ~。よりによってケンですか?!」



も、もう…


鈴音さんってば、びっくりさせないでよ…



「でも、相棒でしょ?飛鳥ちゃんにとって健吾くんは。」


「それは……」


相棒―――――相棒だよ、ケンは。