え、え、え、今なんて?
私はびっくりして顔を上げる。
部屋には掛け時計の秒針が響いた。
「え、あの…」
「だから、私のことなんて邪魔だよね…」
え、え、え?!
私はまた違う意味で驚く。
「飛鳥ちゃんが入社して、しばらく経って分かったの。多分飛鳥ちゃん、店長に恋焦がれてるんだろうなぁって。それと同時に、なんとなく私と店長の関係についても知ってるんだろうなぁって。
職場のみんな、なんだかんだで、私と店長のことそっとしておいていてくれてるからさ。
いつもいつも申し訳なかった。」
鈴音さんはスプーンを置いた。
「飛鳥ちゃんにもどんな顔すればいいのか、今でもこんなこと言って何になるんだろうって…。
さっきも言ったけど、店長と付き合っててもいいものなのかって未だに思っちゃうときがあってさ。」
こんな鈴音さん、初めて見た。
いつもピシッと、シャキシャキしていて、かっこいい鈴音さん。
私、鈴音さんをこんな気持ちにさせてしまっていたの…?
「鈴音さん、誤解です!」
「え…?」
私はテーブルから離れ、鈴音さんに詰め寄った。
「私、鈴音さんのこと邪魔だなんて一度も思ったことありません!神に誓ってないです!私鈴音さんのこと本当に尊敬しているし、大好きなんです!だからそんな風に思わないでください!」
「飛鳥ちゃん…」
私は優しく微笑んだ。

