タカラモノ~小さな恋物語~




「なぉ、ももてぃ…」



ケンはガッと私の肩を持つ。


「頼むから…」


「え?」


「頼むから、もっと自覚持って…」


「は?」


そこには、今にも消えてしまいそうなケンの声と、今まで見たこともないような、泣きそうなケンの顔があった。



「何言って…」


「別に俺、あの人だからそんな対応してるわけじゃない。

けれどももてぃが傷付くって分かってるなら、全力で俺が守る。
1パーセントでもその可能性があるのなら…俺は絶対に守る。」



打って変わり、力強いケンの声。



「俺にとって、ももてぃは大切な相棒なの。」


「ケン…」


胸がトクンと鳴った。



「ももてぃさ、俺が変って言うけど、俺からしたらももてぃも最近変だからな?」


「え…」


「なんか急によそよそしくなったつぅーか、どこか上辺っていうか…今年になってからそんな気がする。」


「……。」



なんだかもう泣きそうだった。



ケンは急にちょっと嬉しいこと言ってくれちゃうし、私自身ケンに対して態度おかしかったのが本人にバレてるし、大村さんにはもう申し訳ないし……



頭の中、ぐちゃぐちゃだよ。