タカラモノ~小さな恋物語~





それから1週間が経った。


お母さんの体調はすぐに良くなり、また平穏な日が戻った。



相変わらず私はバイト三昧。



ちはるを始め、大学の何人かの友達にも少し呆れられている。


けど、私はなぜかそれが心地いい。



「おはようございます。」


「おはよう。」


今日は、1番に店長と顔を合わせた。


「今日も寒いね〜。路面凍結してなかった?」


「はい、大丈夫です。」


「それは良かった。

今日は午後から店長勉強会でお店抜けるから、百瀬さんと相川くんと夕方までは結城さんとでお願いね。」


「あ、分かりました。今日はバタバタしそうですね。」


「そーなんだよね、パパっと帳票整理して、すぐ店出るよ。あ、分かってると思うけど、大村さんも俺と行動だから。」


「はい。」





「あ、百瀬さん。おはようございます。」


「おはようございます。」



店長と話してると、大村さんが来た。



「とりあえず大村さん、帳票ざっと整理してそのままお店出ます。」


「分かりました。」



そう言うと、店長は裏へと入った。



「店長勉強会、まだまだ慣れないんだよね。」


大村さんは、少し不安そうに言った。


だから「頑張ってください。」とだけ私は言った。


「あ、百瀬さん。」


「はい?」


大村さんは少し声のボリュームを落として、「今晩、時間ありますか?」と聞いた。



「今晩…ですか?」