タカラモノ~小さな恋物語~




「お母さーん?食べる物買ってきたよ。」


家に帰り、寝室のドアをそっと開ける。


「…飛鳥、ありがとうね。」



お母さんがゆっくりと起き上がった。



「ほらほら、デザート!いっぱい買ってきたよ!ついでに私も食べようかなぁ、なんて。」


「そうね、食べよっか。」


「助六もあるんだ、お母さんお寿司好きだからさ。」


お母さんが私をじっと見る。


「え、何、どうしたの?」


「なんか、飛鳥。さっきより元気ね?」


「え、そう?」


さっきより元気、私…?


もしかしたら大村さんのことがハッキリしたからかな。


ふふふ、お母さんは何でもお見通しなんだね。



「仕事がいい感じ、かな?さっきより…かは分からないけど、楽しいのかも。」


「そう、それはいいことね。頑張りなさいね。」


「うん!」



お母さんはプリンとシュークリームを食べた。


私は夜ご飯を食べた後に、チーズケーキを食べた。



「明日には良くなるといいね。」


「飛鳥が薬買ってきてくれたから、きっとすぐ良くなるわ。」



こうしてお母さんとゆっくり話すのも、なんだか久々なのかもしれない。


家には毎日帰ってるし、毎日話はするけどやっぱりバタバタしているから。


お母さんは午前中にパートをしていて、その分、夜寝るのが早いから余計にね。



「明日はゆっくりするんだよ。土曜日でパートも無いんだし、夜ごはんも適当で大丈夫だから。」


「ありがとう、そうするわ。」



「じゃあお風呂入ってくるね。」



私はそのままお風呂場に向かった。