タカラモノ~小さな恋物語~





「熱は無さそうだし、インフルエンザでは無いだろうけど…。ちょっと体疲れちゃったんだろうね。」


私は立ち上がった。



「ちょっとコンビニと薬局行ってくる。何か食べなきゃだし!」


「え、いいわよ。寝たら治るわ。それに飛鳥だって仕事で疲れているでしょう?」


「私の心配はいいの!何か食べたいのある?」



お母さんは首を横に振るだけだった。


もう、私の心配はいいのに。



私は仕方なく笑って、ちょっと待っててね、と言って寝室を後にした。



「全くもう…頑張りすぎ!」



お腹がけっこう空いていたから、とりあえず私は冷蔵庫に入っているポテトサラダを二口頬張って、車のキーを再び持つ。



時刻はもうすぐ9時。



車に乗って考える。


「うぅ…9時かぁ。」



どこの薬局もさすがに9時には閉まる。



「あ…」



少し遠いけど、10時まで開いている薬局が確かある。



「飛ばす…!」



おまわりさんに捕まりませんように。


もちろん、事故は起こさない程度で。



いつもより10キロオーバーくらいで車を走らせた。