タカラモノ~小さな恋物語~





「じゃ、百瀬さんお疲れ様~」


「お疲れ様です。」



駅へ向かう店長と大村さん。


愛車のタントの元へ向かう私。



「ふぅ、疲れた~」


あれから大村さんに特に何も聞かれることなく、無事今日のお仕事は終了。



今思い出すだけでも、顔から火が出そうだった。



はぁ、聞いてたのかなぁ。恥ずかしい。



店長とお話しできたのは嬉しいけど、内容が内容だし…



「もういいや…!」


さっきのことを忘れるかのように私は頭をブンブンと振って、スマホをチェックする。



「…え、何コレ?」


ケンからわけのわからないメッセージ。



【お疲れ~。仕事終わったらさっさと帰るんだぞ~!】



「ふふふっ…」


なぜかわからないけど、自然と笑みがこぼれた。



「あ…」


そういえば、来月はケンの誕生日だ。



クリスマスプレゼントくれたし、お礼の意味も込めて何か贈ろう。



うーん、何がいいのかなぁ?



今度ちはると翔くんに付き合ってもらおう。



私はスマホを鞄に戻し、車を走らせた。