タカラモノ~小さな恋物語~





あれれ、変な汗を一瞬かいたのは私だけ…?


「……。」



いや、でも、やっぱりびっくりしちゃうよ。


そんな突然「俺が絶対助けてやるから。」なんて言われちゃったらさ。



「ももてぃ、次頼む~?」


「あ、うん…じゃあファジーネーブルにしようかな。」


「ももてぃピーチ系好きなんだね。」


「飲みやすいからね…」


「大将~ファジーネーブルと梅酒ロック、あと焼き鳥のももと……」



ケンの声が途中から頭に入ってこない。


私の方が酔っ払っちゃったのかな?



頬が熱い。



もともと私はそんなにお酒に強くないから、2~3杯くらいしか飲まない。


でも最近疲れが溜まっているせいなのか、今日は酔いが早い。




もう、ケンがあんなこと言うからだ。



調子狂っちゃうじゃん…。




「あのさ、俺、ももてぃの恋バナ聞きたい。店長以外で。」


「はぁ?」


また変なことを突然聞くものだから、私は眉をひそめた。



「んな顔すんなって!せっかくのクリスマスだし、ももてぃの過去の恋愛とかぶっちゃけてよ!」



いやいやいや…。


全く意味が分からないんですけど。



「なんでクリスマスだからって、私のぶっちゃけ話につながるの?!」



私はただ、苦笑いをした。