タカラモノ~小さな恋物語~





「分かった、応援しに行くからには勝ってね。」


「おうよ、任せろって!」



そう言ってケンは熱々のから揚げを頬張った。



「あ、ももてぃ、来月にどっかの店長が研修で来るとかっつぅ話聞いた?」


「あ、うん。聞いた聞いた。新店舗の店長さんの研修ね、なんか緊張しちゃうよね。」



店長、ケンに忘れずに伝えてたんだ。


いけないいけない、私の方がすっかり忘れてた。



「どんな人なんだろう~?」


「変な男かもな。ももてぃ気を付けろよー引っかからないように!」


「え、ナニソレ。そんな悪い人じゃないでしょう?ていうか、引っかからないし!」


「いやー、ももてぃは簡単に引っかかっちまうタイプだな。

人のことを信じすぎ、隙がありすぎ、そのほかもろもろ。」


「えー、意味わかんないし!私にだって男性見る目あります~!」



ツンケンという私に、ケンはクスッと笑った。



「ま、それがももてぃの良いところだけどな。」


「え…」


「なんかあったときは言えよ。これから先も、どんなことでも。」


「う、うん…」


「俺が絶対助けてやるから。」


「……。」


えええ、なになになに??


これはお酒のせい?


ケン、お酒強いとか言ってたけど、酔いが早くない?



「何ももてぃ照れてんの?」


「は!?照れてないしっ!!ケン酔っ払っちゃった?」


「ん?いや、まだまだ。次何飲もっかなぁ~?」


そう言ってケンはアルコールメニューをじっと見る。