ケンのことが大好きだよ。



「ももてぃ、積極的だな。」


「へ、や、これは…」


「ふっ、今日は許してやるけど、もう今後は我慢しねぇから覚悟しろよ?」


「え、それはどういう…」


「ん?言わせたい?」


「いや、いいです…。」




ケン、私を好きになってくれてありがとう。



私にたくさんの気持ちを与えてくれてありがとう。




生意気で、弟みたいだったケン。



でも私の相棒で、誰よりも大切な人。



ケンが私のことを守ってくれるように、私もケンのこと守るからね。




「ケン、ありがとう。」


「こちらこそ。」


「ケン、好き。」


「はいはい。分かってますよ。」


「わ、何よ。」


「フッ。」




ケンが教えてくれたたくさんのこと。



この気持ち、絶対に忘れない。




この気持ちはタカラモノ――――







あたりは綺麗な夕日で優しいオレンジ色に染まっていた。








          -end-