タカラモノ~小さな恋物語~




――――土曜日。



私は朝早くから、キッチンに立ち朝食の準備をしていた。



もうすぐで8時。


その時リビングのドアがゆっくりと開いた。




「あら、飛鳥。おはよう、どうしたの?」


「あ、お母さん。おはよう。」


「こんな朝早くから珍しい。今日バイトお休みでしょ?」


「うん…なんか、目覚めちゃって。」




昨夜はほとんど眠れなかった。


土曜日だから…なのかもしれない。



ドクドクと胸の鼓動が鳴りっぱなしだった。



「おはよう~部屋が温かいなぁ。お、今日は飛鳥が朝ごはん作ってるのか?」


「あ、うん、お父さん、おはよう。」



土曜日はだいだい私は、出勤時間ぎりぎりまで寝ているから、こんなに早く起きるのは久しぶりだ。


ゆっくりとした時間が流れる、土曜日の朝の家族団らん。


まだまだ外は寒いけれど、部屋の中はいつにも増して温かく感じた。



「はい、ご飯出来たよ。」


トーストとサラダ、炙りベーコンにスクランブルエッグ。

飲み物はホットコーヒー。

そして水切りヨーグルトにブルーベリーのソースを添えて。



「お、うまそうだな。」


お父さんがにんまりと笑って、頬張った。