涙ボイス


「もっしもーし。
聞こえてる?キミに話しかけてるんだよ。」

机をトントンされてハッとする。

「え、私?」

そう答える私に話しかけてきた彼はふっと微笑んだ。

「そうだよ。キミ以外に本読んでる人なんていないよ。」

周りを見ると、確かに本を読んでいるのは私だけだった。