「ねえ、俺と付き合ってくれないかな。」


今。私は告白されている。
誰もいない放課後の教室で。


ところで。

あなたは誰だ。

「あ…あの。あなたは?何組の人?」

ミカミ タカシ
「俺は6組だよ。名前は三上 天志。」


「6組か。私は一組だから一番遠いクラスなんだね。」
コイズミ ミライ
「名前は小泉 未来」

「うん。知ってる。」

「だ…だよね」

「で。」

「え?」

「え。告白の答え。」

「あ。あの…」

「いいよ。わかってる。誰だか聞かれた時点でね。」

「ごめんなさい…」

断るのも意外と緊張するんだな。

「じゃあ、友達からでもよろしく。そこから俺のこと好きになってよ。」

彼はいたずらな笑顔で笑った