手に暖かい温もりが伝わる。 その後は沈黙だった。 三浦は、手を怖くないように握っててくれた。 てっぺんまでもうすぐ。 「あのさ」 口を開く三浦。 手は未だ、握ってくれる。 優しく、でも強く、もう三浦となら高い所だって怖くない。 「お前、過去になんかあったのか?」 過去......に? .....ズキッ 胸が痛くなる。もう何回もおもいだしたくない。 「あのっ」 「言わなくていい。けど気持ち楽にしたかったらいえ」