「雪乃先輩っ!」
クルッと振り向くと、
「果音か、びっくりさせないでよー」
「えへへっ、ビックリ成功〜♪」
果音は、3年生で同じクラスになった子で席替えの時に隣になって友達になったんだ。
「雪乃揺らがないね〜...私の好みはね、雅君みたいな子かな」
「ーーーー雅君?誰それ」
もう靴を履き終えた私は廊下に果音と出た。
「持田、お前雪乃に変な事ゆーんじゃねーよ?」
「わかってるってば。名前を教えてあげるくらいいいんじゃない?
心配しすぎ!」
笑いながらそう言うから、皇貴はムッとして教室に向かった。
「おおー、はよ!」
「お前なんでムスッとしてんだ?」
男子の友達にもバレてるし....プッ
「小池 雅君!(コイケ ミヤビ) あの子!」
あ、さっきの子だ。
「知ってる!さっきも見かけたんだよ?可愛いよね、あーいう子がタイプなの?」
「うーん、彼氏がそうなだからかな!」
「彼氏いたの?誰々?」
2人で恋話に盛り上がってしまって、私は雅君の存在を忘れかけていた。

