「だって大学でも離れんだから慣れときたいだろー?いつまでも....あっ、そういう手があったか....」



ひとりでに納得するのを不思議に思い、見上げるとバッと視線をあげた皇貴。



「?どうしたの?」



「お前、その顔マジでやめろ。殺されんだろ」



「ええっ?!やだー!皇貴に死なれたくない!」



「だったらその顔やめろ」



「整形しない限り無理だって!」



少し言い争う私達を、花織達が見てるのも気づかないくらいに夢中だった。



皇貴といることが楽しくて、嬉しくて。



一回別れたからかなあ〜



なんて思ったりもする。



「で、その手ってなに?」



「いわねーよ。言ったらお前恥ずかしいからやだとか言いそう」



「なっ、そんなわけない!私はね、前も言ったけど、なにに関しても上級者なの!」



けっ「お前が?人前でキスすらできねーのにな。二人っきりでも恥ずかしいっつてんのに嘘つけ」



「はあ??それとこれとは関係ない!」



「2人とも、静かに。新入生が怖がってるじゃない」



花織にそう指摘されて周りを見渡した。



確かに、こっちを見てる.....