放課後、校門を出ると中村にあった。
「森内。あのさ、本気で思ったんだ」
「えっ、なにが?」
「俺に、しないか?」
「俺、デートの後とかかっこつけてたけど無理だった」
なにも答えられずにいたら、そう続けた。
「あの、やっぱ、デートの後でも、いいかな?私整理したいこともあるし...」
そう言うと、どこか寂しそうな笑顔でそっか、と笑った。
「ごめん...!私、もしかしたら忘れられないし、私はやっぱり「わかってた。けどさ、デートだけはしてくれね?」
「それは、するよ?」
「ありがと。デートしてくれたらさ、きっぱり諦める。絶対だ」
そう言うと、中村は道を歩いて行った。
その後ろ姿はどこか寂しそうで、胸が重くなった気がした。
夕日が照らして、青い制服を紫っぽく錯覚させた。
「皇貴...」
私はそう吐くことしかできなかった。

