「行こーぜ」



手を絡めて、神社に向かった。



振れてる手がすごくあったかくて、寒さが一気にぶっ飛んだ。



「雪乃、なに願うの?」



えへっ「秘密〜」



皇貴とずっと仲良くできますように、って願ったらバカにされるかな....?



ま、別にいっか!秘密にするんだし。



「ーーーーー雪乃?」



「え?」



振り向いた視線の先にいた人。



「久しぶりだな。あ、皇もいたのか」



そう言って微笑む君を、ジッと、ただジッと見つめていた....



「......きっ、桐原......?」