バタン
部屋のドアを閉めると、振り向いて先に入った三浦を見上げた。
「なんだよ?」
わからないとでも言ってるような眼差しを私に向ける。
「あの、さっき三浦言ってたでしょ?祝うほどのものじゃない、って」
私の言葉に頷くだけの三浦。
「私、言いたかったの。三浦の誕生日は...祝うほど大切なものなんだよ!って」
言われると思ってなかったらしく、少し驚いてる様子の三浦は床に座ってこっちおいで、と床を叩いた。
すかさず隣に腰をおろしてさっきの言葉を続けた。
「三浦はっ、た....大切な人でっ...」
ジッと私を見つめる彼は、返事をしなかった。
「だからっ、誕生日は特別。今日もね、驚かせたくてやったんだ」
笑顔で言うと、三浦の温もりが私の背中あたりに感じた。
「ひゃっ、え?」
ビックリして声を上げちゃった私に構わずギュッと力を強めた。
「ーーーと」
「えっ?」
「ありがとう、雪乃」
ドキッ...
名前を不意打ちで呼ばれ、
しかも耳元で囁かれてドキッとしない人はいないと思う。
しかもあの三浦に。
心臓がドクドクと流れ続け、鼓動が早く、速くなっていった。

