ーーーあれから数日....
もう季節も冬になっている。
それに、街はクリスマスカラー。
もう12月かあ...三浦まだ誘ってくれないなあ。
私って、重い?
こればかりはよくわからない。
でも、鬱陶しい女だって事は確か。
頬に気合う以上して欲しいし、クリスマスは誘って欲しいと思う。
なんで?
こんな感情いらないっ....
「三浦の誕生日知ってる?」
「え?」
ある日突然花織に聞かれた。
「その顔じゃ知らないって事かあ」
「だって...」
「いーからいーから!私が教えてあげる。その代わり、クリスマス誘われたらダブルデートしよ」
「え、うん...」
「アイツの誕生日はね?12月、20!」
「うっそ!!!!」
あまり大きい声を出したせいか、クラスにいたほとんどがこっちを見てきた。
あーどうしよう。最近きちがいになりかけてる...
「さあ、誕生日デートに誘ってこい!」
「えっ、でも...」
「いーいから!ほら!」
背中を三浦が立ってるところめがけて押してきた。
「え?ちょ、わああっ?!」
バフっ....
見事三浦に直撃、そして抱きしめられる形に。
「「「「「きゃあっ.......」」」」」
女子が叫びを若干あげた。若干ね。
「ごめん」
「いいよ、お前ならな」
ドキッ
はあ、まただよ。すぐドキドキしちゃう。
これが恋だってゆーのは知ってるけど...
『このままずっと抱きしめてようか?』
耳元で囁いてきた三浦。
「や、やに決まってんじゃん...」
「っそ、じゃあ...『部屋ですげー抱きしめてやるよ...』」
途中で小声になった瞬間顔がすごく真っ赤になったのが感じられた。