「うるせーよ、姉貴」
「えっ、私?!」
なぜか私だけを睨んでくる雷。
「な、なによー」
「行くぞ、姫歌」
さりげなく姫歌ちゃんの手をギュッと握って歩いていく雷。
姫歌ちゃんがたってから歩き出したのを見て、弟も何気紳士なんだと気づく。
感心してると、隣でクスクスと笑い声が聞こえた。
「なに?」
ふははっ「お前マジでウケる。ボケーっと見てさ。羨ましいのかよ?」
羨ましいよ、そりゃあ。
だって、好きな人と両思いだよ?
まあ現に、私もある意味両思いなんだけどね....
初々しいなあ....私なんか三浦とそうはならないだろーなあ。
『雪乃、帰っぞ』
『うん』
手も普通に握って恋人繋ぎかな....
ってなんか自分で考えてて恥ずかしいわ、本当。
「んだよ」
「あっ、ご、ごめん」
慌てて三浦から目を逸らした。

