どうやって家に帰ったのか見当がつかなかった。
けど、いつの間にか家にいて。ベッドの上に寝転んでいた。
天井の一点を見つめ続ける。ちょっとでも目を反らすと、思い出しそうで怖かった。
でもそうやって見つめてても、思い出してしまう。
あの唇.....あの目.....気持ち悪い言動.....
頭の中に浮かぶ度唇をグッと拭った。
血が出そうになるまで。私の心の中はグチャグチャで。
コンコンっ......
「雪乃、ご飯よ」
優しいお母さんの声を聞くと涙が出てくる。
「くっ.......いらなっ......いっ!」
「大丈夫?雪?」
「だい....じょ....ぶだよ!」
できるだけ元気な声で返事をする。
「そう?じゃあ行くわ。いるなら後で言ってね」

