中庭につくと案の定誰もおらず、2人っきりだった。
「俺さ、お前が好きだ」
手を突然握ってくる。嫌悪感が一気に私の中を責めた。
「付き合ってくれるよな?」
「へ?」
手を握りしめ力を強めた桐原。
怖い.....ゴツゴツとした大きな手、強い目力、低い声。
男子って...,こんなんだっけ?
分からなくなっちゃったよ。
「付き合えよ」
近寄ってくる....「いやっ!」
とっさに出た声。でもそんなの意味なかった。
そして思いっきり桐原を押した。少しだけ下がった桐原はもう私の手を握っていなかった。
チッ「くっそぉ」
顔を少し歪ませた桐原。悔しそう。
「ごめんなさい、付き合えない」
「両思いだろ」
りょ、両思い...?

