「そんな」



ドクンッ....ドクッ......



胸が鳴り止まない。



止まれ、止まれ、止まれ!!!



人に好きと言われるのはこれで二回目。



断るのも、2回目。



「わかった。けど、誰もいじめないで」



ふは「誰がいじめんだよ。するわけねーだろ?」



しばらく沈黙だった。



「あー!カップルだあー!」



「カップルだあー!」



2人の小さな男の子がそういってきて三浦は思いっきり否定した。



「ちげーーーって!」



なぜか、その時、



胸が痛かった。



「か、帰っぞ!」



「う、うん」



そのまま家まで送ってもらうという形に。



「別に良かったのに」




「俺がしたかっただけ。じゃーな!」



笑う三浦に自然と自分も笑顔になる。



魔法みたいに。



「うん、バイバイ。また明日」



「おう」



その後ろ姿が小さくなるまで、見送った。