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「おい!ストップ!!またズレたぞ、天音!!」
ここは音楽室。
いつもの私達の居場所。
「おい!聞いてんのか!?」
「聞いてるよ!!耳が痛いぐらい聞こえてるよ!!」
私は奏宮 天音。高校2年の16歳で、バイオリニスト。
そして、あっちの怒鳴ってるのは・・・
「天音!聞こえてんならちゃんと返事しろよ!!ズレてたっつってんだよ!!」
音桐 零。私と零は幼馴染みで彼も私と同じ高校2年の16歳で、あっちはピアニスト。
「分かったよー・・・。もう一回合わせる?」
私達は今コンクールの予選が近くて、合奏曲とソロ曲の猛練習中なの。
「あぁ!あたりめーだろ!!」
そこの君、私達が゛天才゛だから、予選も楽勝だろ?って思わなかった??
何でか分からないけど、私達はみんなから゛天才゛って呼ばれてるみたい。まぁ、コンクールとかでは確かいつもに上位だけどさ。昔から楽器を触ってたってだけで、別に゛天才゛って訳じゃない。
「お疲れ〜、天音ちゃん、零くん。」
「美桜!やっと来たか!!」
峰符 美桜。コントラバス奏者で、私達のチームメイト。
「美桜、委員会お疲れー!」