未知の世界


叩き付けるように降りつづける雨。









施設の玄関、鍵が閉まってる。








もう私の居場所なんてないんだ。






生きてる意味なんてないんだ。

      





ポチの小屋、からっぽ。






ポチ、どこに行ったのかな。       





ポチでさえも、私を置いてったの?






もう、








いや、







死んだ方がまし。









こんな毎日何のために生きてるのかわからない生活。








ブン!





ドス!





 
「うっ!」






痛すぎる、ポチの縛り付けられてた杭で、死ねるのかな。






痛い。






痛すぎて、何も考えられない。






こんな刺さった状態を見たら、笑っちゃうよね。





最後にポチの匂いのある小屋に入りたい。