シークレットガール!【完】



***


「志貴先輩、志貴先輩。はるるんは?」


「今日もいねぇよ」


また女の所なのだろうか。


飽きないよねホント。


けれど。


やっぱり、何かが可笑しい気がする。


5月。緑が生い茂る5月。


勉強会にも来てくれてたし、いろいろ放課後遊びに行った。


最近になって、会わなくなってしまった。


そう最近になって、だ。


つまり、ここで仮説が出来る。


1つ目はあたしが志貴先輩に害を為さない、と確信したから。もとに戻った。


あたしはこれまでのはるるんのプレイボーイ度を知らないから、この仮説が出来る。


2つ目は何かがはるるんに起こった。


人のことより、自分。


志貴先輩より自分のことが気になりだした。


人間、そういうものだ。一番可愛いのはじぶんであって、それ以外のものはそれ以下だ。


それで、一番可愛い自分の身に何かが起こった。


たから、誰でもいいから人肌に触れたい。だから、手っ取り早く容姿を利用して女を喰っている。


人肌触れたい、その気持ちは痛いほど分かる。


触れれば、自分の存在が確かめられる。自分の存在が認められている、そんな気がする。


それにはるるんはプレイボーイで有名だ。


少し荒れたって誰も不思議に思わない。



さて、答えはどっちだ。


2択だから、50%の確率で当たる。


だからと言って、直感なんかで選んではいけない。


間違えたら、後戻りなんて出来ない。