シークレットガール!【完】



***


「ありがとうございます」


「ん」


駅に着いたあたし達はすぐに別れた。


帰りのバスは終始無言だった。


無言は別に嫌いじゃなかったけど、なんか居づらかった。


うん。別にそういうのは気にしないタイプだけど。


先輩の後ろ姿が見えなくなったし、そろそろあたしも中に入りますか。


そう思って、踵を返そうとした。


「あ」


駅のロータリーの近くの道を歩くミルクティー頭。


はるるんだ。


その隣にはやたらと厚化粧を施したギャルが。


あー、スカート短っ‼あ、今パンツ見えた!豹柄だ!


どんだけ刺激的なパンツだよ。


ありゃさすがだぜネェサン。


あたしゃあ、あんな派手なパンツは穿けねぇよ。


today美沙ちゃんパンツは天下統一とデッカクプリントされて隣には何故か統一直前で暗殺された織田信長と思われるキャラクターがかかれている。


豹柄なんかと比べ物にならない。




「マジであたしのパンツの方がイカしてるわ」




うん。天下統一だぜ?


豹なんかより、カッコいいね、うん。



しかも織田っち可愛いし。


カッコいい上に可愛い織田っち。


それが巷で有名なかっこ可愛い。こういうことじゃないのか?


やば。美沙ちゃんファッションの最先端を走ってんよ。



調子を乗ったあたしは電車の時間を忘れはるるん&豹柄パンツネェサンを観察続ける。


はるるんって、あぁ言う感じの女の人相手してんだね。


北府には、あまりいない感じの人。


豹柄パンツネェサンの短いスカートは紺。


北府は赤のチェック。


どう考えても他校だ。


はるるんよ。何故そんなにぐれちゃってんの。


君は賢い方だって聞くのに。


夜は盛って、昼は学校。


いつ勉強しているんだって話だ。


才能って言いたいの?


…つくづくムカつく奴。殺してやりたいくらい。


あたしは死ぬほど努力したっていうのに、ほんと羨ましい限りだ。


あたしの回りには羨ましい人ばっかり。


さくらさんも優季も志貴先輩も、はるるんも。


皆、羨ましい。