本当にごめん。 これが最後でごめん。 はるるん、雑に扱ってごめん。 「志貴先輩っ、走りますよッ」 無理矢理志貴先輩の腕を掴んで引っ張って。 はるるんと逆の方向に走り出す。 彼は邪魔だったから仕方なかった。 こうするしか方法がなかった。 こんな最悪なお別れなんて、したくなかった。 けれど。 そうしなければ、終わらなかった。 「さよなら、」 彼と本当のお別れをしたのは、日が傾きそうな時間帯の、どこにでもある歩道だった。