何コイツ殴りたい。
つーか、なんで志貴先輩がはるるんにパシられてんの。
可笑しい所だらけじゃねぇかよ。
「志貴先輩、何はるるんに吹き込まれたんですか」
「は?吹き込まれた?んなわけないだろ。晴が、トランプ買ってきたら、明日アイス奢ってくれるんだよ」
「まさかの買収だった」
何この事実。
色々、可笑しいでしょ。
それに何。アイス奢るっていえば、一回パシりになってくれるのね志貴先輩。
「志貴先輩。優季の作ったお菓子をあげるので、はるるんをここに捨てて、二人で出掛けましょう」
「ぁあ?なんで、アイツのお菓子なんだよ。ゴミより価値ねぇよ」
「そこらへんのお菓子より美味しいからね‼?てゆーか、ゴミより断然美味しいから」
「え、美沙ちゃん。ゴミ食べたことあるのー?」
「んなわけないでしょ」
どっから来るのその発想。
美沙ちゃん、もう感動だよ。
「もうっ、はるるんのせいで時間とメンタルを削った!!早くゲームセンターに行こ!!」
学校からゲームセンターまでの道のりでこんなにメンタルを削られた女子高生は、きっとあたしだけだろう。
ビバギネス世界記録。
ぎゅっ、と志貴先輩の手を握る。
「………………」
彼が顔をしかめたのはバッチリ確認。
けれど、この手を放すわけにはいかないのだ。
はるるんと二人っきりになれば、さっきの話がまた始まるかもしれない。
だから、志貴先輩と離れたくない。
それに、今日は志貴先輩と話したくて、学校に来たわけで。
どうにかしてでも、志貴先輩といたいのだ。

