「お前が眼科行け」
「何故に」
「そっか。お前は精神科だったな」
「その根拠は何処(いずこ)」
「全てだよ」
全て?
「うっそーん」
「嘘じゃないよー?美沙ちゃん、俺と精神科行こっか」
「待てよクソ先輩。二人分の診断なんてしてたら、精神科の先生が可愛そうだろーが」
「ちょっと橋本君‼?俺も美沙ちゃんと同じ扱いなわけ‼?」
そんな、と膝を落とす彼。
に、踵落としを決めたいな、なんて思うあたしは、少し志貴先輩に感化されSになりかけているのかもしれない。
「志貴先輩」
「………」
目だけあたしに向けてくれた彼に、あたしはいつものニッコリスマイル。
「なんで、ここにいるんですか?」
「……あれだ。大学の学部の講義みたいな」
「あ、そーいうことですか」
待ち伏せしてました(はーと)なんて言われたら、どうしようとか思っていたけど、良かった良かった。
「他の人はどうしたんですか?」
「…晴が寝て、終わっても起きなかったから待ってた」
オイはるるん。大学の人が来てくれて説明してくれてるのに何してんだよ。
「…はるるんに呆れますね」
「そうだな」
「ちょっと、志貴と美沙ちゃん何普通に会話してんの‼?俺だけ男相手なんて嫌なんだけどー」
ほんとに、この人女漁り…おっと少しお下品でしたね。
不純異性行為を止めたのか、少々不安である。

