「そーいえば、優季クン優季クン」
「どうしたんだ?美沙チャン」
「いやー、そのね?あたし、まだマナミ先輩にチョコ渡してないからさー、3年校舎まで一緒についていってくれない?」
自由登校なのに、真面目に学校に来ているマナミ先輩。
あんな見た目なのに、……なんて、思ってしまったのは秘密である。
「はいはい」
「おー!優季、やっさしー!今日のご飯は和食だね!」
「は?洋食にしろよ」
前、和食とか言ってなかったっけ‼?
気分屋だなオイ。
「じゃあ、洋食ねー、……と見せかけて、中華にしよう!レッツ中華飯!」
中華飯に入ってるシイタケが好きなんだよね。
けど、あたしキノコ嫌いだから。
シイタケのみ可だから。
なかなかマニアックなキノコ趣味である。
と、そんな時。
ポケットがブーブーブーと震える。
メールを受信をしたのだろう。
画面に手を滑らせる。
「あ、マナミ先輩からだ」
「なんて?あの人」
「あー、今から私も帰るからチョコは校門前にしない?だってー。気が利くねぇマナミ先輩」
「そーだな」
「りょ、う、か、い、です!!はい、送信したー!よし!校門を目指そう!」
返信して、スマホをポケットにしまって、Uターン。
次の行き先は、生徒玄関である。
突然。がらり、真横の教室の扉が開いた。
「あ、」
「げ、…………」
「………………」
「やった」
その対面の反応は四者四様。

