彼女が去っていって少し去ったあと。
「はぁ……」
「ため息つくくらいなら、離してクダサイ」
「悪かったな」
アッサリ解放された。
心臓に悪い。悪すぎる。
「てゆーか、なんで断ったの?」
「どんだけ、チョコ食わなきゃいけないんだよ。少しでも減らしたいんだよ」
「今。全世界の男子高校生を敵に回したね」
なんて、贅沢な奴なんだ。
もういっそのこと、女の子にビンタされちまえ。
キッと睨むが、睨まれた本人はどうでもいいのか、学校への足を進めた。
置いてかれるなんて御免なので、睨むことを止め彼を追いかける。
が、それは変態によって、妨害された。
「やーん、美沙ちゃんだーー!俺のチョコは、どこー?」
「はるるんには、ないけど」
「冗談きついね!大丈夫大丈夫ー。俺、分かってるからねー?美沙ちゃんが照れ屋ってこと(はーと)」
「勝手にあたしの虚像を作らないで。あと、くっつかないで歩きにくいし、うざい。あと、どさくさ紛れて、抱きつかないでくれる?変態が移る」
ぺしっ、と腰に回る彼の腕を叩く。
「もー、みんなに見られるからって、照れちゃってー美沙ちゃん、かーわーいーいー」
「死ね」
ギリッ、と腰に回る彼の腕をつねった。

