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画面のロック番号は02150410。
2月15日があたしの誕生日で。
4月10日が志貴先輩の誕生日。
お別れをしようとしたときから、変えなきゃと思っていたのだけど、あまりにも馴染みすぎていて、変えるに変えれなかったのだ。
そして、今日はバレンタインデー。
明日はあたしの誕生日!
「優季!はい。これ、チョコレート。あたしの誕生日プレゼントよろしくね」
「はいはい」
なんと、幸せ続きな日でしょうか。
「お前、何でこんなに紙袋がでっかいんだよ」
優季が片手に持つ紙袋に睨むように見る。
「だって、クラスの子でしょー?カナちゃんでしょー?あと、マナミ先輩でしょー?ってなると、いっぱいになっちゃった」
「なんで、あのクソヤローに渡す必要があんだよ」
クソヤロー。そんな言われようをするのは、きっとセンセに違いない。
「あたしはカナちゃん、大好きだもーん」
「……チッ」
「ほらほら、舌打ちしないのー」
「つーか、何でバレンタインに賛同してんだよ。お前、」
「そんな暗い話は止めよっか。大丈夫大丈夫。分かってるしー」
形だけはやりたいってゆーか、なんてゆーか。
「まぁ処分は優季くんに頼むよ」
「ん」
電車が来て、それに乗る。
学校の最寄り駅で、降りて。
改札を通る。
いつもの学校登校の風景だ。
しかし、バレンタインデー。
いつもの学校登校風景は変わるものだ。

